根腐病(花/トルコギキョウ)

病徴と診断
植物体が小さい時は日中、頭を垂れてしおれ、青枯れ症状を呈する。症状の激しいものは、しおれと回復を繰り返してやがて萎ちょう枯死する。また、軽症の株は生育に従って徐々に回復するが、生育自体は大きく遅れ、収量に大きく影響する。大きくなって発病した株では中位葉から下位葉がしおれ、葉枯れ症状を呈する。発病した株を掘り上げてみると、主根・側根の先端部分の多くが褐変腐敗し、繊維質のみを残しているのが観察される。この症状は本病に特有であり、診断の決め手になると考えられる。
発病条件
病原菌はべん毛菌類に属し、水と関係が深いので、過剰な灌水を続けたりすると発生しやすい。今のところ、品種による発病差異は認められていない。
防除方法
1.本ぽの土壌消毒を行う。
2.苗床からの感染も十分に考えられるので、汚染苗を持ち込まないようにする。
3.排水を良好にし、湛水状態のようなことにならないよう注意する。
4.連作による菌密度の上昇が考えられるので、多発圃場での連作は行わない。