えそモザイク病(花/トルコギキョウ)

病徴と診断
定植後から発生が認められる。上位葉の葉柄基部から白色のえそ条斑を生じ、生長点はしおれる。発病すると生育が停止したり、株全体が淡色化して徒長する場合もある。また、奇形を生じたり、株全体が萎縮したりする。このような株の花では斑入りも観察される。
発病条件
本病の病原ウイルスとして、キュウリモザイクウイルス(CMV)の普通系統が報告されている。しかし、実際関与するウイルスを分離するとソラマメウイルトウイルス(BBWV)の感染も確認される場合がある。このことから、本病はCMV単独またはBBWVと混合感染することによって起きると考えられる。両ウイルスともアブラムシにより虫媒伝染されるが、腋芽かきやハサミの使用等の農作業によっても伝染されると考えられる。
防除方法
1.媒介虫であるアブラムシは絶えずハウス周辺から飛び込んでくるので、ハウスの戸窓を寒冷しゃ等で覆う。
2.病状の激しい発病株は惜しまず抜き取る。
3.アブラムシの防除を定期的に行う。