青枯病(花/トルコギキョウ)

病徴と診断
発病程度が軽度の株は下葉、生長点付近の萎ちょうがみられる程度であるが、症状が進行すると茎葉全体が萎ちょうし、やがて葉が灰褐色または褐色に変色し枯死する。これらの株の維管束には褐変がみられる。ある程度症状が進んだ株は、茎の切断部を強く押すと維管束部から乳白色の病原細菌が出ることが多い。また、清水に茎の切断部を浸すと維管東部から白いすじ状の病原細菌が流れ出す。症状は急速に進展することが多い。
発病条件
本病は土壌伝染する細菌によるものである。病原細菌は多犯性の菌として知られ、主にナス科野菜に対して病原性がある。 トルコギキョウが定植されると、病原細菌は根の周りで増殖し、主に根の傷日から侵入する。夏期高温時に発生が多く、多潅水による土壌水分で発病、菌の拡散が助長される。
防除方法
1.トマト、ナスの青枯病に準じて本ぽの土壌消毒を行う。
2.耕種的対策として、圃場の排水を良好にする。夏期は換気を良好にした上、寒冷紗、敷わら等により地温の上昇を抑制する。
3.発生ほ場ではナス科野菜を中心とした本菌の宿主となる作物の作付けを避ける。
4.管理、収穫作業において、手、刃物等に付着した病原菌でも伝染するので、被害株は早めに抜き取り、被害株に触れた刃物は消毒する。