炭そ病(花/スターチス)

病徴と診断
初めは葉に発生し、褐色の小斑点を生じる。病斑はやがて拡大し、直径5~ 8 mmの円形または不正楕円形となる。大型病斑は輪紋状となり、病斑上にはやがて小黒粒点(病原菌の分生胞子及び分生子層)を生じる。
この頃になると茎や花梗部にも発病が認められるようになる。病徴は葉とほぼ同じで、色は褐色~黒色を呈する。
発病条件
病原菌は果樹類の炭そ病菌と同じである。病原菌の胞子は水滴により飛散するので、雨よけや施設栽培にすると発生は少なくなるが、シャワー等で植物体の上から潅水するような場合に発生する。また、花梗部の強度を増すために屋根のビニールを取ったりする栽培法で多発することがある。
防除方法
1.果樹園が隣接している場合には、そちらの発生にも注意する。
2.潅水はうね間潅水が望ましい。
3.多発地では通年雨よけとし、降雨に植物体を当てない。
4.ほ場の風通しを良くし、過湿にならないようにする。
5.激しく発病した葉は摘葉し、被害残渣はほ場内に残さないで、できるだけ集めて焼却する。