農作物病害虫データベース

黒星病(花/バラ)

黒星病

病徴と診断

主として葉、葉柄に発生するが、 1年生の枝やつぼみも侵される。初め葉に褐色~紫黒色の小斑点が現れ、拡大して黒色病斑となる。病斑の周囲はギザギザしているが、品種によっては平滑なものもある。葉柄では紫黒色~黒褐色の縦長の病斑となり、落葉しやすくなる。枝では紫褐色~黒色の病斑を生じる。
ひどくなると枯れこむ。

発病条件

病原菌は子のう菌類の一種である。子のう胞子や分生胞子が形成されることが知られている。これらが飛散し、まん延していく。越冬は被害枝では菌糸で、被害葉では子のう胞子、施設内では分生胞子の形で行われる。夏の高温乾燥時にやや発生が少なくなるが、春から秋にかけて長期間発生する。葉がぬれているほど病勢の進展が速い。

防除方法

1.耐病性品種を選んで栽培する。
2.窒素質肥料は多用しない。感染部は早めに除去して処分する。
3.多発すると薬剤防除の効果が劣るので、早めに防除する。
4.ダニが発生すると発生が助長されるので防除を徹底する。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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