枝枯病(花/バラ)

病徴と診断
枝が侵される。初め紫褐色の斑点が現れ、拡大して褐色のへこんだ病斑となる。病斑のまわりは黒褐色~紫色でわずかに隆起している。病斑部の表皮は裂け目ができ、表面に黒色の小粒点が形成される。ひどくなると病斑部より上部が枯れる。
発病条件
病原菌は不完全菌類に属する。病斑上にみられる黒色小粒点は柄子殻であり、中に柄胞子を形成して、飛散、まん延し、主に傷口から侵入する。被害組織上で柄子殻の形で越冬する。降雨が多く、多湿条件下での発生が多い。
防除方法
1.窒素質肥料は過用しない。発病枝は取り除き焼却する。
2.剪定は晴天時に行い、傷口がぬれないようにする。