農作物病害虫データベース

ダラースポット病(芝/セイヨウシバ)

ダラースポット病

近年発生が多くなった病気の一つである。その要因の一つにサンドグリーンの普及や窒素肥料分を控えるなどの施肥管理の変化が挙げられる。

病徴と診断

発生初期には極一部の葉先が枯れ込むことから始まり、その後直径数cmのほぼ円形に近いパッチ(発生部分)となる。パッチの大きさが1ドルコインを連想させるため、グラースポット病と呼ばれる。パヽンチの拡大は緩慢で、通常は単一パッチのままであるが、発生条件が整い多発すると、互いに融合して不定型のパッチとなる場合がある。パッチの色調に特徴があり、均一な「麦わら色」で健全部との境は明瞭である。そのため、グリーンに発生すると非常に目立つ。パッチの大きさ、色調から他の病害と区別できる。
罹病芝は茎部から根部まで枯死するので、放置しておくとパッチ部分はデボット状に裸地化することもある。

発病条件

県内での発生時期は、炭そ病と同様、 5月下旬~ 6月上旬頃から発生が見られ、その後夏期に向かって増加傾向を示すが、標高の低い地帯では夏期に一旦病勢は弱まる。しかし、標高の高い地帯や日当たりの悪いグリーン等では夏期でも発生が続く。その後、秋雨期に再び病勢が強くなり9月下旬~10月以降になると次第に減少する。
根部の一時的な過乾燥が発病を助長する。サンドグリーンで発生が多いことや、一つのグリーンの中で高い場所で発生が多い傾向が見られるのはこのためだと思われる。
また、窒素肥料の欠乏によっても発病は助長される。

防除方法

窒素欠乏にならないよう適正施肥に努める。グリーンモアなどの作業機械に病原菌が付着して広がることが多いので注意する。薬剤防除は発生初期に薬剤を数回散布する。他県ではイプロジオンの耐性菌が出現しているコースもあるようなので、系統の異なる薬剤の輪用を心がける。

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