農作物病害虫データベース

フェアリーリング病(芝/シバ共通)

フェアリーリング病

キノコ類による病害を総称した病名で、芝の草種を問わず発生する。芝地に発生するキノコは40種以上あると言われているが、主なものはコムラサキシメジ、シバフタケ、ホコリタケの3種である。

病徴と診断

芝地の中に濃緑色の帯やリングができ、梅雨期や秋雨期に条件が良ければキノコが発生する。キノコの種類によって特徴ある症状を示し、コムラサキシメジでは数m~数10mの扇形の帯となるが、シバフタケでは直径数mまでの円形が多い。毎年同じ場所にリングが現れることが多いが、土壌改良として未熟有機物などを多用した場合、突発的に多発することがある。

発病条件

キノコは未熟有機物や枯死したシバの根、ほふく茎などのセルロースやヘミセルロースなどを栄養源として生活している。濃緑色の帯やリングが生じるのはキノコから分泌されるサイトカイニン様生理活性物質により、芝の生育が促進されるためである。一方、芝の根圏に蔓延したキノコの菌叢は、一時的に乾燥すると撥水性が強まり芝は水分が吸収しにくくなる。そのため、リング状に芝力卦古死するようになる。

防除方法

キノコの菌叢は深さは10cm内外まで生息しており、完治させるためには、この深さまで薬剤を到達させなければならない。従って他の病害よりも散布量を増やす必要がある。洋芝では散布量を増やすと薬害が発生するので、完治させることは困難であるが、担子菌に効果のある薬剤を20/m2ほど繰り返し潅注するとよい。また、散布部位はリングを中心に約1~ 2m幅でよく、薬剤が土中の菌叢に染み込むように浸透剤を混用する。

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