農作物病害虫データベース

コガネムシ類(芝/シバ共通)

コガネムシ類

芝地はコガネムシ類の若齢幼虫の餌となる有機残渣(サッチと呼ばれる)が多いためコガネムシ類の幼虫が多発し易く、県内の芝害虫として最も一般的で被害も多い。

被害と診断

羽化成虫が土中から出る時と産卵のために潜入する時に芝に穴を開ける。幼虫は地中に生息して芝の根部を食害するが、広い面積に多発して芝を枯らすことも稀ではない。この他に幼虫を目当てにカラスが芝を掘り返す事もある。

発生生態

発生種は20種類以上になるが、優占種はスジコガネ、マメコガネ、ウスチャコガネ等である。

●マメコガネ
小型の普通種で最も発生が多い。幼虫は多発するとl m2当り100~ 500頭の密度に達する。成虫は体長10mm前後で、体は光沢のある黒緑色で前翅が黄褐色をしている。成虫は芝を食べないが多種類の植物を餌とする。成虫は7月から8月にかけて羽化してくる。卵は地中に数個づつ産まれ、幼虫は8月中旬以降に発生する。
9月には3令(終齢)になり翌年6月頃蛹になる。卵から成虫まで約11カ月位(1世代1年)を必要とする。

●スジコガネ
高冷地にあるゴルフ場ではマメコガネと並ぶ重要種である。成虫は体長14~ 19mm、濃緑色、藍黒色または黄褐色で翅鞘に縦の筋が片側に4本づつある。成虫の発生は7月上旬から8月上有Jにかけて見られる。草地で羽化した成虫は針葉樹上で交尾・摂食し、その後成熟卵を持った雌成虫が再び草地に飛来し産卵を行う。幼虫期間は高冷地では丸3年と長い。

●ウスチャコガネ
中南信地方で発生が多い傾向がある。成虫は体長7~ 8 5mmとマメコガネよりも小さく、体は黄褐色で翅鞘が半透明である。成虫の発生は5月上~下旬頃で発生期間は短い。発生盛期には、成虫が芝地の所々で雌を中心に団子状に群がる様子が見られる。幼虫が現れるのは6月中旬頃からと推測される。被害が目につき始める8月中旬頃には3齢になっている。幼虫期間は10カ月程度で、翌年4月頃蛹になる。

防除方法

大部分の種類は付近の雑草・樹木の葉を餌とするため、餌植物をゴルフ場内から排除すると密度抑制効果がある。
薬剤防除では、幼虫は土壌中に生息しているため薬剤が到達し難く効率は余り良くない。被害は局所的に出る場合が多いので、集中的なスポット散布を行う。防除適期は若齢幼虫が出揃う時期で、成虫の発生ピークから約1カ月後になる。若齢幼虫は比較的薬剤に弱く、地中の浅いところにいるため防除効果も上がり易い。
この外に成虫対象の防除を併用すると、被害抑制につながる。
成虫対象の薬剤は有機リン系の効果が高い。

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