トリコデルマ属の寄生(きのこ/ブナシメジ・ヒラタケ)
病徴と診断
ブナシメジの菌糸及び子実体に糸状菌のトリコデルマ菌が寄生し枯死させる病害である。菌かき時あるいは芽出し中に本菌が感染すると、感染部分のブナシメジ菌糸が再生せず、きのこの菌糸とは異なる白色の菌糸が発生し、やがて黄緑色ないし青緑色の胞子を形成する。さらに、この自色の菌糸は非感染部分から発生した子実体をも枯死させる。
培養中に感染した時も、類似した状態となることがある。
発病条件
芽出し・生育室が本菌に汚染された場合や、菌かき機が汚染された時に発生する。
防除方法
菌かき機をこまめに消毒するとともに、汚染ビンを殺菌してから廃棄するなど適正に処分し、再汚染を防ぐ。