農作物病害虫データベース

ヒラタケ腐敗病・黄褐色変色病(きのこ/ブナシメジ・ヒラタケ)

ヒラタケ腐敗病・黄褐色変色病

病徴と診断

ヒラタケ腐敗病と黄褐色変色病はシュウドモナス菌によって引き起こされる。子実体に傷がある場合は変色病を伴った腐敗病となり、傷がない場合には傘が黄褐色に変色する病気となる。また、エノキタケ腐敗病と同様に、培養菌糸に病原性を示さず子実体原基、幼子実体、子実体を腐敗させる。

発病条件

未堆積オガクズ等の不適培養資材の使用や栽培期間中の高温遭遇によって子実体の活力が衰えているときに発生するほか、子実体生育が多湿条件となった時に症状が激しくなる。特に、秋に保温と加湿が必要になる頃は気象の変化が大きいため、子実体が結露で濡れやすく、病気が大発生しやすい。また、オカラを培地に添加すると子実体水分率を高める等のことから、発病程度が高まる。

防除方法

前項のような培地条件や培養条件を改善するとともに、特に加湿に注意し、子実体表面の結露を防ぐ。病害が発生しやすい時期にはオカラの使用を控えるとともに、培地水分率をやや低めに設定する。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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