農作物病害虫データベース

キアシクロヒメテントウ(天敵)

キアシクロヒメテントウ

病徴と診断

植物の葉に被害を及ぼすハダニ類を食べる天敵である。体長は2 mm以下、体全体が黒色である。永年作物のリンゴやナシでは夏場を中心によく見かけるが、野菜や花では少ない。ハダニ類でもナミハダニやカンザワハダニを好む傾向にあり、 リンゴハダニはあまり好まないようである。幼虫、成虫ともハダニ類の卵、幼虫、若虫、成虫を食べるが、卵を好んで食べる傾向がある。特に成虫は全捕食量の80%が卵を食べるという。捕食量はミカンハダニの例では幼虫期に900頭、成虫期には4,000頭を越えるとされている。
リンゴ園では成虫が樹皮下などで越冬する。発生回数は年3~ 4回、ハダニの発生が増えるにつれて増加し、 7~ 8月に最盛期となり、果樹では有力なハダニの天敵に位置づけられている。しかし、殺虫剤には弱いので、殺虫剤を散布する栽培園ではほとんど死滅し、ハダニの発生抑制にはなっていない。ハダニ類が戦後主要害虫にのし上がったのは、本種を含む捕食性天敵が合成殺虫剤によって殺されたためとする意見が多い。

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