農作物病害虫データベース

タマゴコバチ類(天敵)

タマゴコバチ類

病徴と診断

昆虫のタマゴに寄生する小型のハチで、成虫になるまで卵の中で生活する内部寄生性である。キイロタマゴバチ、アワノメイガタマゴバチ、メアカタマゴバチ、ズイムシアカタマゴバチなどが知られている。いずれも成虫の体長が0.5~ 0.7mm程度、触角が大く翅が透明であるが内視ではほとんど確認できない。りん翅目(チョウ、ガ類)の卵に産卵するものが多い。寄生された卵は初めは外観上区別できないが、末期には黒く変色する。寄生してから10~ 14日間で卵に穴をあけて成虫が出てくる。
アワノメイガタマゴバチはトウモロコシ害虫であるアワノメイガの卵に寄生する。この他、野菜害虫のヨトウムシやイネ害虫のニカメイチュウなどの丸い卵にはよく産卵する。しかし、モンシロチョウのような細い卵や、卵殻が硬い卵にはあまり産卵しないという。成虫の寿命は1週間程度、産卵数は60~ 80卵である。
ヨーロッパや中国では農薬登録され、害虫防除に使われている。メアカタマゴバチは野菜の害虫であるヨトウムシやコナガなどの卵によく寄生する。また、 8月の終わりに産まれたアワノメイガの卵では、キイロタマゴバチの寄生が100%近くになり、大きな発生抑制要素になっている。
これらはタマゴバチ類は卵以外で育たないので大量増殖が難しいが、近年害虫防除に利用する研究がされ、アワノメイガタマゴバチやメアカタマゴバチでは、企業ベースで農薬的な利用方法が検討されだしている。

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