農作物病害虫データベース

ヒメコバチ類(天敵)

ヒメコバチ類

病徴と診断

昆虫の体の外に付着寄生し、体液を吸収する外部寄生蜂である。
このため外部から保護されない一般的なケムシ類には寄生できず、葉の中にいて外部と遮断されているハモグリガ類の天敵として知られている。また、これらヒメコバチ類に寄生する種もあり、これを二次寄生蜂という。 リンゴの葉の中に寄生するキンモンホソガには20種余りの寄生蜂が知られているが、長野県ではこのうち12種が記録されており、このうち9種がヒメコバチ類である。これらはモモの葉の中に寄生するモモハモグリガなど、他のハモグリガ類にも寄生する共通種が多い。
キンモンホソガのヒメコバチ類は、寄主の体の外側に卵を産み付ける。この際、寄主は半死状態にされるので成長はしなくなる。
したがって、まだ成長していない若いステージには産卵せず、キンモンホソガでは3齢幼虫(中齢期)以降にされる。産卵は寄主1頭に1卵が原則であるが、他の個体が産卵することもありるので複数の寄生もある。しかし、最終的には寄生蜂同士の共食いや食い負けがあり1頭だけが生き延びる。寄生率はキンモンホソガの世代で差があり、夏世代では高いが越冬世代や第1世代では低い。キンモンホソガ防除への可能性は期待できるが、抑止力が安定せず利用の目安は立っていない。

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