農作物病害虫データベース

オナガコバチ類(天敵)

オナガコバチ類

病徴と診断

クリタマバチは中国から侵入したと考えられているクリの大害虫である。昭和10年代後半に侵入し以後日本全土に広がり、クリ栽培の脅威になった。薬剤防除は可能であるが、クリは大部分が放任的な栽培であり、樹高も高いこともあり実際にはほとんどされない。 日本ではクリタマバチが寄生しにくい品種の採用で生産を維持してきた。
クリタマバチには在来の寄生蜂のクリマモリオナガコバチとクリノタカラモンオナガコバチの寄生が知られいる。以前から保護による被害軽減が研究されてきたが、十分な効果は得られなかった。原産地と考えられる中国ではこのクリタマバチの被害が少ないが、これには天敵の力が働いていると考えられていた。探索の結果チュウゴクオナガコバチが見つかり、昭和57年(1982)日本に導入され、茨城県と熊本県に放飼された。その結果、関東地方では本種が順調に繁殖し、クリタマバチの被害が大幅に減少した。
長野県には栗菓子で有名な上高井郡小布施町に平成4年(1992)に約700頭が導入され、平成8年には効果が見られるようになった。また、ここから県下に分散しており、一部関東地区からの侵入もあって、各地で寄生率が高まっている。特に東、北信地方では被害が減少する傾向が見られだした。
チュウゴクオナガコバチの成虫の大きさは2 mm程度で黒色である。年1回春先に出現しゴールの上から産卵管を刺し、クリタマバチの幼虫に産卵する。 1雌当たりの産卵数は約70卵である。

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 病害虫図鑑
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.