農作物病害虫データベース

さび病(普通作物/ムギ類)

さび病

オオムギ・コムギのさび病には4種類があり、さび病はこの総称である。本県では小さび病、赤さび病が主として発生する。

病徴と診断

オオムギ・裸ムギ小さび病:オオムギや裸ムギに普通に見られるさび病で、主に葉、葉輪、まれには穂にも発生する。いずれの部位でもその表面に赤褐色の小さな斑点(夏胞子層)が不規則に生し、中から鉄さびに似た赤褐色の粉末を飛散させ、ムギの成熟期に近くなると、その部位に黒色の斑点(冬胞子層)を形成する。夏胞子層が他のさび病より著しく小形で、かつ不規則に散在することから診断がつく。コムギ赤さび病:コムギに普通に見られるさび病で、病徴はオオムギ小さび病とほとんど区別がつかない。寄生性(コムギのみに発病)が異なるだけである。ムギ類黄さび病:日本でのさび病の中では一番早く発生するが、長野県では上記さび病と同じか、むしろ遅れて発生する。病斑は葉の両面に現れ、鮮黄色、粉状、格円形の斑点(夏胞子層)が葉脈に平行して連生し、条状に形成される。これが黄さび病の特徴である。被害葉は速やかに乾燥枯死し、病斑部に黒色の斑点(冬胞子層)が形成される。ムギ類黒さび病:最も遅く発生し、6月中・下旬に現れる。主に茎を侵し、葉鞘、葉にも発生する。夏胞子層は黒褐色、大型で飛散する。やがて病斑部は黒色(冬胞子層)に変わる。発病が激しいときは茎が折れることもある。

発病条件

さび病の伝染環には2経路あり、一般には収穫後のこぼれムギで越夏して、秋に播種されたムギに伝染し、菌糸で越冬して翌春の伝染源となる。この場合の伝染はすべて夏胞子により行われる。もう一方は、冬胞子から発芽した小生子が中間寄主と呼ばれる他植物に感染し、再びムギに飛来して発病する。中間寄主は小さび病ではオオアマナの類、赤さび病ではアキカラマツの類、黒さび病ではオオトリトマラズの類である。

防除方法

1.被害茎葉を圃場の周辺に残さず、コボレムギも抜き取るようにする。
2.薬剤防除は発病直後および出穂期に行い、 1週間おきに2回以上散布する。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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