農作物病害虫データベース

糸状菌(天敵)

糸状菌

病徴と診断

一般にいうカビである。漢方薬で有名なセミやアリの幼虫に寄生する「冬虫夏草」もこの糸状菌である。この他大発生したマイマイガが突然病死したり、アプラムシが病死するのも糸状菌が原因することが多い。白きょう菌、赤きょう菌、黄きょう菌、疫病菌類によるものが多い。
糸状菌は高湿度条件下で感染し病徴が進む。したがって、湿度の高い土壌中では発生しやすく、地表面や土中生息の昆虫ではり病率が高いが目に付きにくい。糸状菌は蚕の病気でもあるので古くから研究されてきた。しかし、日本では蚕への感染の心配があり、実用化には制限があった。最近になって蚕への病原性が心配ない菌による害虫防除の研究が活発化し、カミキリムシ防除ではボーベリア菌が実用化された。この他、コナジラミ類、アプラムシ類、コナガ類、イネミズゾウムシなどで試験がされている。
糸状菌の胞子が昆虫体に付くと、発芽管が体内に差し込まれ感染する。感染虫はカビが出す毒素などで死亡し、体内は菌糸が充満する。この死体から菌糸がでて胞子を形成し新たな発生源になる。死亡虫は粉のような胞子で覆われることが多く、胞子の色は白、緑、黄褐色など種類で異なる。感染から死亡までは普通数日から1週間、アプラムシでは短く2~ 3日、カミキリムシは長くてlヶ月以上もかかる。

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