農作物病害虫データベース

斑点落葉病(果樹/リンゴ)

斑点落葉病

リンゴ栽培地帯に広く発生が見られる。葉、果実、枝などの若い組織が侵されやすい。発病が激しいと早期落葉することがあるため本病の名前が付けられた。果実に発生すると商品価値が低下する。
本病へのかかりやすさは品種によって異なる。「スターキング・デリシャス」や「王林」などはかかりやすい品種で、「紅玉」や「祝」はかかりにくい。「つがる」、「ジョナゴールド」、「千秋」、「ふじ」は中間くらいである。

病徴と診断

葉でははじめ、直径2~ 3 mmの褐色、暗褐色あるいは紫褐色の円形斑点が現れる。その後数が増え、病斑の大きさも拡大して直径5~ 6 mm位になる。病斑は拡大すると輪紋状になったり、葉のふちの部分では隣り合った病斑がいくつか融合して、不整形の大型病斑になったりする。病斑の内部では葉の組織が死んで褐色~灰褐色になる。病斑の表裏には黒褐色ですす状の菌そうが見られるが、そこでは盛んに胞子が作られ新たな伝染源になる。
葉柄では円形又は長楕円形のややくぼんだ病斑を作る。大きさは3~ 5 mmくらいで暗褐色である。葉柄や主脈などに病斑ができると葉全体が黄変し、早期落葉しやすくなる。果実では果点を中心に褐色~黒褐色の円形または不整形の病斑ができ、病斑の周縁は赤くなる。また、病斑はややへこむことがある。
枝では秋に新梢や徒長枝に、 2~ 6 mmの円形又は楕円形の褐色~灰褐色の少しくぼんだ病斑ができる。病斑の周縁には亀裂を生じることもある。被害の軽いものは皮目が少しふくらむ程度で、健全なものと区別がつきにくい。

発病条件

5月下旬頃から発病しはじめ、特に日平均気温が18℃ を越え、かつ雨が降ると急激に増加する傾向がある。この時期は通常6月中旬頃である。本病の病原菌は被害落葉や枝病斑で越冬し、 4月頃伝染源となる分生子をつくる。分生子は風で飛散し葉に付着して、後に雨が降ると発芽して1次感染が起こる。発病した病斑上では降雨によって分生子が盛んに形成され、梅雨期を中心に秋頃まで2次感染が繰り返される。
病勢の進展は6月中旬~ 7月上旬頃が最も盛んで、盛夏の乾燥期は一次停滞する。秋になって雨が多いと再び病勢が進展することがある。

防除方法

リンゴの生育期間を通して防除が必要である。薬剤散布は5月下旬頃から始め、以後定期的に行う。特に急増期の6月中旬~下旬頃に多雨が予想される時は、予防散布を徹底して行う。

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 病害虫図鑑
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.