農作物病害虫データベース

輪紋病(果樹/リンゴ)

輪紋病

収穫期に近づいた熟果に発病して腐敗させるため、直接減収に結びつき、被害の大きい病害である。枝幹に発病するといぼ状の突起を生じるため、いぼ皮病の異名がある。いぼの発生が激しい場合は樹勢を衰弱させる。

病徴と診断

果実でははじめ褐色円形の小病斑を生じ、やがてうすい輪紋をえがきながら拡大する。「シナノゴールド」、「王林」などの黄色系品種では病斑の周囲に環状の赤色色素が沈着する。軟化腐敗は成熟果で速く、収穫後の貯蔵中にも発病する。
枝幹にはいぼが生じ、その周りに黒い小黒点(柄子殻)が認められる。いぼ病斑は古くなると健全部とに間に亀裂を生じ、多数発生するとがさがさの粗皮状になる。

発病条件

いぼ病斑の柄子殻内で柄胞子が形成され、これが降雨によって飛散して果実や枝幹に伝染する。柄胞子の飛散は6月中旬から8月上旬まで多く、この時期の気温が高めで雨が多い年に多発する。 リンゴ果実は幼果期~ 7月いっぱいは罹りやすいが、その後は急速に罹りにくくなる。感染から発病までの潜伏期間は果実で1~ 3ヶ月、枝幹でほぼ1年である。
千秋、ふじ、王林は発病が多く、つがるは中程度、紅玉は少ない。

防除方法

主要感染期の6月中旬から7月下旬が重要防除時期である。この時期に予防的にボルドー液などの殺菌剤を散布する。
いぼ病斑は若木のうちから削り取っておく。

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