農作物病害虫データベース

すす点病・すす斑病(果樹/リンゴ・果樹全般)

すす点病・すす斑病

すす点病、すす斑病の病原菌は異なるが、両者の発生条件、被害状況および防除方法などはほとんど同じである。病原菌はいずれも多犯性で、 リンゴ以外に20種以上の植物に寄生する。それらの植物からの伝染も起こるので、防除上の不備があれば感染の機会は多い。果実に発病し、汚斑を生じて商品価値を著しく損ねる。

病徴と診断

すす点病、すす斑病とも病斑がみられるようになるのは7月下旬以降で、収穫期にかけて増加する。いずれも果実表面に寄生しており、腐敗させることはない。
すす点病は果実の表面にハエの糞に似た針頭大で光沢のある黒色小粒点が群生あるいは散生し、不正形の病斑を形成する。枝梢にも同じような病斑が認められることがある。
すす斑病は果実表面に黒緑色で円形から不整形で、大きさの一定しないすす状の汚斑を生じる。本病とよく似たものにすす病がある。すす病はカイガラムシ類の排泄物を養分に雑菌が繁殖したもので、ねばねばしており指で強くこすると落ちるが、すす斑病は容易に落ちることはない。

発病条件

いずれの病原菌も枝梢の病斑で越冬し、翌年の伝染源となる。果実への感染は6月上旬から9月下旬にかけておこるが、特に梅雨期と秋雨期に多い。 6~ 7月の幼果期に感染すると50~ 70日間の潜伏期間を経て病斑が現れ、 9月ころに感染した場合はその期間がlヶ月前後に短縮する。
病原菌の発育適温は、いずれも20℃ 前後と比較的低温を好むため、低温多雨の年に発生が多い。また、排水不良で多湿になる園や、密植で通風が悪い園などで発生しやすい。

防除方法

薬剤の効果は一般に高く、6月上旬頃からが防除時期となる。また、秋雨が多い場合には9月上中旬ころまで防除が必要になる。薬剤散布にあたっては、薬液が果実によくかかるようにすることがポイントである。
また、栽培管理を適切に行い、樹冠内部に日光や風がよく通るようにすることが大切である。

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