農作物病害虫データベース

晩腐病(果樹/ブドウ)

晩腐病

名前が示すとおり、果実が成熟期近くなった頃から発病しはじめ、熟度が進むにつれ激しく発病し、しばしば壊滅的な被害になることもある。葉、枝、巻ひげなども侵すが、成熟果の軟化腐敗の被害が最も大きい。

病徴と診断

成熟果での発生が主だが、花穂や幼果に発病することもある。幼果に発病すると淡褐色から黒色の小斑点を生じ、かさぶた状にコルク化して軟化腐敗することはない。成熟果では最初、円形で赤褐色の小斑点ができ、急速に進展して果面全体に広がる。腐敗部には小さい点々が現れ、鮭肉色のべとべとした胞子の塊が生じる。腐敗した果実は水分が奪われて次第に小じわが生じ、 ミイラ化する。品種によっては落果する事もあるが、「巨峰」では秋の末まで樹上に残ることが多い。

発病条件

リンゴ炭疸病と同種の病原菌で、結果母枝や巻ひげの組織の中で病斑をつくることなく越冬する。このため肉眼で保菌の有無を判別することはできない。越冬した病原菌は6月下旬から7月上旬にかけて盛んに胞子をつくり、雨滴とともに伝染する。この時期雨が多いと多発する。

防除方法

発芽直前に薬剤を散布する。これは越冬伝染源を減らすのに重要である。生育期は定期的に薬剤を散布して防除する。
また、感染を受けないようにかさ掛けや袋掛けを行う。

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