農作物病害虫データベース

ホモプシス腐敗病(果樹/モモ)

ホモプシス腐敗病

灰星病とともに果実腐敗を起こす代表的な病害である。樹上のほか収穫後にも発病して問題となる。

病徴と診断

果実のほか、枝に発生する。果実には熟果に円形、淡褐色の小型の病斑が現れ、のちに拡大してややへこみ、輪状のしわを生じて軟化腐敗する。本病のごく初期の病斑は灰星病と区別できないが、灰星病は直径2 cm位になると灰色で粉っぽい胞子を多量に形成しながら腐敗するのに対し、本病では白い菌糸を薄く生じて末期には灰黒色の小粒点(柄子殻)を生じるので判別できる。さらに、病斑を指で押すと健全部ときれいに離れ、病斑部のみがとれる特徴がある。枝では開花期ころに芽基部を中心に腐敗し、芽枯れや先枯れを生じる。芽基部の病斑上には白いかびが生じ、汚白色の胞子角(柄胞子のかたまり)が押し出されていることがある。

発病条件

せん定痕、果台、枯れ枝などが第1次伝染源となり、6月中旬から7月下旬にかけて多くの柄胞子を飛散させる。果実への感染は6月中旬頃から収穫期まで長期にわたるが、梅雨期に最も多い。早い時期に感染を受けた果実は収穫前に発病するが、成熟が進んでからの感染では収穫後に発病する。収穫果の発病は貯蔵や輸送中の温度によって大きく左右され、15℃ 以下では発病が抑制されるのに対し、20℃ 以上では短時間のうちに腐敗する。

防除方法

剪定時に枯れ枝を除去する。薬剤防除は6月中旬ころから収穫10日前ころまで必要となる。初期は黒星病と、後期は灰星病の防除と重なるので同時防除を行う。

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