農作物病害虫データベース

輪紋病(果樹/ナシ)

輪紋病

収穫間際や収穫後の貯蔵中、あるいは輸送中に発病して果実を腐敗させる病害である。果実を腐敗させるほか、枝に発病して特徴的なイボ病斑をつくることから別名イボ皮病の名がある。
ニホンナシ、セイヨウナシ、 リンゴに対して同一の病原菌により同様の症状を現す。

病徴と診断

果実、葉、枝幹に発生する。果実では収穫期から黒褐色の小斑点が発生し、急に拡大して同心輪紋状の大型病斑となり軟化腐敗する。葉では灰褐色の輪紋病斑が発生するが、発病は一般に少ない。枝幹部ではイボ病斑を形成し、病原菌の越冬場所となる。病斑からの胞子の飛散は発病後数年間続き、この間伝染源となっている。

発病条件

枝幹部のイボ病斑から降雨によって胞子が飛散し、ナシ樹へ感染する。同一の病原により、ニホンナシ、セイヨウナシ、 リンゴに発病し、これらの樹種間でも交互感染する。胞子の飛散及び感染は降雨によっておこるので、感染時期である梅雨期間中に降雨が多いと発病も増加する。また、発病は比較的高温で多いため、この期間の気温が高い年に発生が多い。無袋栽培で発生が多く、有袋栽培ではきわめて少ない。

防除方法

せん定時に伝染源となるイボ病斑多発枝は、できるだけせん除し焼却する。せん除できない枝幹の病斑は削り取り、その傷口には塗布剤を塗布する。
重要な防除時期は5~ 7月であり、防除に当たっては果実をはじめ主枝部まで十分薬剤がかかるよう散布する。

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 病害虫図鑑
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.