農作物病害虫データベース

モンクロシャチホコ・ナシホソガ・リンゴスカシクロバ・ナシマダラメイガ(果樹/オウトウ・ナシ・リンゴ・果樹全般)

モンクロシャチホコ・ナシホソガ・リンゴスカシクロバ・ナシマダラメイガ

被害と診断

●モンクロシャチホコ(フナガタケムシ)
リンゴ、オウトウ、スモモ、プルーンの他サクラにも発生する。幼虫は危険を察知すると頭部と尾部を上げ、船の型になるのでフナガタケムシの別名がある。若齢幼虫は葉の裏に群生し3齢幼虫くらいから分散する。葉柄を残して端から葉を食べつくすので、枝には葉柄だけが残る。幼虫の体色は若齢期が赤褐色、分散を始める頃から黒色になる。

●ナシホソガ(ナシノカワモグリ)
リンゴにも発生する。幼虫が枝の表皮下や果実に寄生する。 8月頃から新梢又は2、 3年枝の表皮の下に不規則な孔道が現れる。次の年にさらに孔道は進み、最後に被害部は不正型に広くなり、この部分の表皮がめくれる。果実では糸のような食害痕が皮下に不規則に見られるが、幼虫が途中で死亡するためこれ以上食害痕は進まない。

●リンゴスカシクロバ(ナシホシケムシ)
リンゴにも発生する。開花期からしばらく間の生育初期に、新梢の先端の若い葉が二つ折りに巻かれ、中に幼虫がいる。ハマキムシ類の被害に似るが、何枚も一度に巻かない。

●ナシマダラメイガ(ナシオオシンクイ)
昔は大害虫であったが、現在では通常に防除されている園ではほとんど発生がない。越冬幼虫が芽に入り食害し、その後は果実に食入し加害する。越冬幼虫が食入した花芽は早くからしまりがなくなリボケ芽となる。芽の中を食べられるので花が咲かず、新梢の伸長も妨げられ収穫皆無になることもある。

発生生態

●モンクロシャチホコ(フナガタケムシ)
年1回発生で土中で蛹で越冬する。成虫は8月に出現し、葉裏に数10卵をかためて産む。

●ナシホソガ(ナシノカワモグリ)
長野県では年1回発生である。枝の皮下で若齢幼虫で越冬し、 6月頃に蛹になり、成虫は7月中旬を盛期に出現する。

●リンゴスカシクロバ(ナシホシケムシ)
発生は年1回である。幼虫で枝で越冬し、成虫は6月下旬から7月に出現する。

●ナシマダラメイガ(ナシオオシンクイ)
年2回発生で越冬は芽の中で幼虫する。春と共に芽の中を食べ隣接する芽へ次々に移動し加害する。その後は果実に移動して加害するが、これも1果に留まらないので被害が大きい。成虫は6月と8月に現れ、芽の周辺に産卵する。

防除方法

●モンクロシャチホコ(フナガタケムシ)
群生している幼虫を葉ごと採取し殺す。殺虫剤には弱いので、幼虫期に殺虫剤を散布すれば簡単に防除できる。

●ナシホソガ(ナシノカワモグリ)
成虫出現期の7月下旬に殺虫剤を散布する。

●リンゴスカシクロバ(ナシホシケムシ)
開花期前後に殺虫剤を散布する。訪花昆虫に影響しない剤を選択する。

●ナシマダラメイガ(ナシオオシンクイ)
せん定時にボケ芽を除去する。被害果は取って処分する。薬剤防除は3月下旬から5月に行う。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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