農作物病害虫データベース

黒星病(果樹/ウメ)

黒星病

ウメでは最も一般的な病害である。果実に発病し、選果によって被害果を取り除くことができないので、商品性を著しく低下させる。

病徴と診断

主に果実と枝に発生する。果実では5月上旬ころから始まり、初め暗緑色の径1~ 3 mmの小さな円形病斑を生じ、果実の肥大にともなって病斑も肥大し、黒色となる。多発すると病斑はゆ合し、果面に亀裂を生ずることがある。枝では当年枝の若い枝に発生する。初めは赤褐色であるが、秋から冬にかけて灰褐色になり、病斑中央部は灰白色になって、中央部付近に小さな黒粒点ができる。葉では赤褐色小斑点を作り、その部分に穴があくが、発生は少なくあまり問題にならない。

発病条件

病原菌は菌糸で枝の病斑内で越冬し、 4月ころから病斑上に形成された胞子が雨水によって運ばれ、果実に感染する。潜伏期間は約30日と長いため、果実に発病がみられるのは5月に入ってからである。発病果実から二次感染はしない。枝では前年の罹病枝や、その年の果実の病斑上に形成された胞子によって感染し、発病する。品種による発病差が大きく、小梅は中梅や大梅に比べて発病が多い。また、春先から気温が高く、雨の多い年に多発しやすい。

防除方法

前年の被害枝を切除する。薬剤防除は開花前(2月中旬~ 3月上旬)と花落直後から5月中旬ころまでの間に2~ 3回行う。

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