農作物病害虫データベース

カイガラムシ類(果樹/ウメ・ナシ・モモ・リンゴ・果樹全般)

カイガラムシ類

●ウメシロカイガラムシ、クワシロカイガラムシ
前種はウメ、モモ、オウトウ、スモモ、アンズ等核果類に寄生する。後種はリンゴ、ナシ、クルミの他、林木にも寄生する。形態的な区別は難しく、発生時期に若千の違いがある程度である。通常の防除がされている栽培園ではそれほど発生が多くないが、庭木では両種とも通常的に発生する。

●タマカタカイガラムシ
タマカタカイガラムシはリンゴ、ナシ、モモ等のバラ科果樹に限って寄生するが、ウメでの寄生が目立つ。

被害と診断

●ウメシロカイガラムシ、クワシロカイガラムシ
幹や枝に直径2 mm程度の円形介殻状の虫が付着する。雌は一生介殻状で過ごすが、雄は紡錘形の白いまゆを作り蛹になり、翅を持った成虫になる。まゆができると枝は白い粉が吹出したようになる。幹や枝にびっしり発生すると枝の生育が衰えたり枯れ、場合によっては樹が枯死に至る。特に若樹では影響が大きい。

●タマカタカイガラムシ
幼虫期は扁平楕円形の皿状で枝に張り付いていて、よく観察しないと寄生を確認しにくい。成虫になると黒褐色の丸い硬い玉状になるので容易に見分けができる。寄生が多いと枝あるいは樹が衰弱するほか、排泄物にすす病菌が発生し、果実や葉が黒く汚れる被害がある。防除がされる栽培園では発生がほとんど見られない。防除不良園か庭木のウメなどでは時折大発生する。

発生生態

●ウメシロカイガラムシ、クワシロカイガラムシ
年3回発生する。越冬は交尾をすませた雌成虫でする。産卵は春に介殻の中にされ、第1回幼虫は5月に出現する。幼虫は歩行移動し好適な所に定着した後は動かなくなり、以後その場所で一生を過ごす。第2回幼虫は7月に、第3回幼虫は8月に出現する。

●タマカタカイガラムシ
年1回発生で終齢幼虫で越冬する。越冬後成虫になると虫体は丸みを帯び、濃い褐色球形になり、 5月中下旬に体内に産卵する。ふ化は6月の中下旬で、幼虫は初め葉に寄生しやがて比較的若い枝に移動し定着する。

防除方法

●ウメシロカイガラムシ、クワシロカイガラムシ
庭木など大きくない樹では、冬期にタワシや歯ブラシでこすって虫を取り除く。休眠期(3月)の防除が有効である。生育期の薬剤による防除は、ふ化直後の幼虫期を狙う。介殻が形成されるようになると、防除効果が著しく劣る。

●タマカタカイガラムシ
幼虫が出揃った時期(6月下旬頃)に殺虫剤を散布する。時期を失すると効果が著しく劣る。

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