農作物病害虫データベース

黒斑病(果樹/スモモ・プルーン)

黒斑病

モモせん孔細菌病と同じ病原菌によって起こる。細菌によって起こる病害で、果実被害が問題となる。風当たりの強い園や地域では発生しやすい。

病徴と診断

モモ、アンズ、ネクタリンにも発生する。葉、新梢、および果実に発生する。葉では始め水浸状の病斑ができ後に褐変不整形の病斑を形成してせん孔する。
果実では2種類の病斑がある。一つは大型病斑を形成するもので、始め小さな水浸状病斑を生じ、後に拡大して亀裂をともなった黒褐色の大型病斑を生じる。もう一つは小さな茶褐色のかいよう状の小型病斑を形成する。
新梢では暗緑色水浸状の病斑が現れ、後に楕円形の褐色病斑となり、縦に割れ目が入る。「ソルダム」では中心のへこんだ大型病斑となり、「ビューティー」では病斑部が隆起してがんしゅ状になる。

発病条件

病原菌は前年枝の病斑部や芽で越冬する。また、被害果の落果痕、被害葉の落葉痕で越冬する場合もある。春先に越冬部位から菌が飛散して葉や新梢、果実に1次感染する。
葉や新梢では5月中旬頃から発生し、果実では6月上旬ごろから発生しはじめる。
5~ 6月に降雨が多いと発生しやすく、強風や暴風雨のあとには急に発生する。
発病には品種間差があり、「ビューティ」、「大石早生」、「サンタローザ」、「フォーモサ」などに多く、「ソルダム」、「太陽」には比較的少ない。

防除方法

本病は細菌病であるため、薬剤防除だけは効果があがりにくい。耕種的防除対策を積極的に取り入れ、総合防除を実施する。
薬剤防除は抗生物質剤を落花期頃から2~ 3回、予防的に散布する。初期防除が特に重要である。薬剤防除のほかに、以下の耕種的防除法を併せて実施する。風当たりの強い園では周囲に防風ネットや防風垣を設置する。越冬被害枝は1次伝染源となるので早期に剪除する。樹勢の衰えた樹に発生しやすいので適正樹勢を維持する。また、窒素過多を避けるなど肥培管理にも注意する。

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