農作物病害虫データベース

円星落葉病(果樹/カキ)

円星落葉病

カキでは最も一般的な病害である。発生が少ない場合には生育後半に葉に病斑があらわれ、落葉が少し早まる程度であり、あまり大きな被害をもたらさない。しかし、多発すると早期に落葉し、果実も落果して、収穫皆無になることもある。また、落果にまで至らなくても、早期に落葉するため、果実の肥大が劣り、早く熟して着色してしまい。品質が著しく低下する。

病徴と診断

葉にだけ発生する。一般には9月に入る頃から発生する。初めは葉に円形の小さな黒褐色の斑点ができ、のちに拡大して周縁部に緑色あるいは黒紫色のかさができ、病斑の中央部は赤褐色となる。病斑の大きさは普通3~ 5 mm程度であるが、癒合すると不正形の大型病斑となることがある。気象条件や樹勢との関連で激発すると、上記のような症状を示さず、 7月下旬に落葉、落果することがある。

発病条件

病原菌の越冬は地上に落下した被害葉の病斑で菌糸の形で行われる。そして、 5月中・下旬頃から6月末を中心に胞子が飛散して感染する。感染後発病がみられるまでの潜伏期間が長く、短い場合でも60日程度、長い場合には120日以上かかる。このため、一般に発病がみられるのは9月に入ってからである。5~ 6月の感染時期に雨が多い年に多発する。また、この病気は樹勢との関係が大きく、衰弱した樹に発生しやすい。このため、肥料不足、過湿、過乾などや着果過多の場合に発生しやすい。一般的には成り年に発生が多い。

防除方法

この病気の発生には樹勢が大きく関与するので、肥培管理に留意し、健全な樹勢の維持につとめる。また、着果過多は樹勢衰弱につながるので、摘果を励行し、適正着果につとめ隔年結果を防ぐようにする。
病原菌の越冬は唯一被害落葉によってのみ行われるので、第一次伝染源の量は落葉量によってきまる。このため、落葉上に胞子を形成する以前の3月中旬頃までに落葉を処分する。薬剤防除は主要感染期である5月中旬から6月末の間に2~ 3回散布する。病原菌は葉裏から侵入するので、葉裏に十分薬剤がかかるよう丁寧に散布する。

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