農作物病害虫データベース

カキクダアザミウマ(果樹/カキ)

カキクダアザミウマ

1975年(昭和50年)に岡山県で発生が確認され、各地に急速に広がった。長野県では1988年(昭和63年)に南信地方で発生が見られ、 2年後には県北部にも発生が広がった。本種は暖地発生種と考えられ、長野県では主に平地や県南部で発生がある。カキ以外の寄生植物は明確でないが、今のところカキ以外は報告がない。

被害と診断

5月頃から若い葉が縦に巻かれ、中には成幼虫や卵が多数存在している。寄生量が多いと被害葉は火ぶくれ状に褐変し、黄変して落葉することもある。果実のヘタの部分にも寄生し果実を吸害し、後に果実表面が黒い点状のあざになる。この被害は生食向けの販売では大きな問題になるが、長野県のカキは渋柿が主で、ほとんど干し柿として加工されるのであまり問題にならない。
成虫はアザミウマ類の中でも大型で、体長2.5~ 3.0mmの黒色で翅がある。幼虫は淡黄色で翅がなく、卵は乳白色である。

発生生態

成虫で越冬する。越冬成虫はカキやアカマツの粗皮下ですごし、葉が展葉する頃から越冬場所を離れ、新梢へ飛来する。繁殖は巻いた葉の中か果実のヘタの部分等である。 6月に入ると加害場所で蛹になり第1回目の成虫が出現する。これらはアカマツやヒノキ等の皮下に潜伏して、そのまま越冬に入るとされているが、第2回目成虫の発生も報告されており、以後の生態には不明な点が多い。

防除方法

長野県では樹全体が被害を受けるような大発生はあまりない。また、栽培種は干し柿用のため実害もほとんどないので防除対象になっていない。防除が必要な時期は葉がしっかり巻かれる前、すなわち越冬成虫がカキに飛来し始める時期に殺虫剤を散布する。越冬場所が粗皮下であるため、冬期の粗皮削りは有効である。

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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