農作物病害虫データベース

カイガラムシ類(果樹/カキ)

カイガラムシ類

20種以上が寄生することが知られているが、オオワタコナカイガラムシ、フジコナカイガラムシ、ツノロウムシ(別名ツノロウカイガラムシ)が主要種である。オオワタコナカイガラムシはリンゴ、ナシの他イチジク、カシ等の樹木にも寄生する。フジコナカイガラムシはブドウ、ナシにも寄生する。ツノロウムシはリンゴ、ナシの他、チャ、ヤナギ、ユキヤナギ等多種の植物に寄生する。

被害と診断

オオワタコナカイガラムシの雌成虫はわらじ型で体長は4~ 6 mm、身体は白いロウ状物質で覆われている。枝や葉に寄生し、果実には寄生しないので直接害はないが、排泄物にすす病菌が発生して汚れる。産卵時には15mmもの長い卵のうを主に葉裏に作る。
フジコナカイガラムシは前種と同様にわらじ型である。成虫の体長3~ 4 mm、体色は暗色であるが、白色粉状のロウ物質で覆われている。葉の他に果実のヘタの隙間に寄生し、果実の肥大を悪くさせたり、すす病で果実が汚れる。卵のうは主に枝に作る。ツノロウムシは枝に寄生し、多発すると枝の伸長を阻害する。またすす病で汚れる。

発生生態

オオワタコナカイガラムシは年1回発生で、終齢幼虫が樹皮の割れ目や樹皮下で白色の小さなまゆを作って越冬する。5月後半から6月にかけて卵のうを葉裏に引き、ふ化は6月中旬頃である。幼虫は葉の葉脈に沿って寄生し、秋には枝に移動し越冬する。
フジコナカイガラムシは年2~ 3回発生で、主に2齢幼虫で幹や枝の隙間で越冬する。幼虫の出現期は第1世代が6月上旬頃、第2世代は8月上旬頃、第3世代は10月に発生するが少ない。幼虫は葉裏の葉脈や果実とヘタの間に寄生する。
ツノロウムシは年1回発生で成虫で越冬する。春に虫体の中に産卵し、幼虫は6月に出現し枝での寄生は8月頃から目に付くようになる。

防除方法

カイガラムシ類は成虫になると身体がロウ物質で覆われるので、薬剤がはじかれ防除効果が上がらない。薬剤による防除適期は孵化直後の幼虫期である。
冬期の粗皮削りは有効である。ツノロウムシでは越冬成虫がよく目立つので、大きくない庭木などでは取り除くのもよい。また、9月下旬から10月中旬頃に太枝に新聞紙や布袋を巻き、越冬虫を誘い込み春までに処分する。

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