農作物病害虫データベース

イラガ類(果樹/カキ・果樹全般)

イラガ類

別名シバムシとも言う。主な種類はイラガ、ヒメクロイラガ、アオイラガ、ナシイラガ、テングイラガ、クロシタアオイラガ、ムラサキイラガである。長野県で多いのはイラガ、ヒメクロイラガ、クロシタアオイラガである。イラガ類は全般に雑食性で、果樹ではカキ、ウメ等防除があまりされないものに発生が目立つが、リンゴ、ナシ、オウトウ、クリ等の外に、サクラ、クヌギ等の樹木やバラ等の庭木にも発生する。したがって、庭先の害虫としても一般的でよく見かける虫である。
幼虫の体毛は刺針状になっていて、ふれると毛が皮膚に刺さり痛みを感じ腫れる。庭の手入れで痛みを感じたらこの虫の可能性が高い。体色が葉の色と同じであるのと、葉裏に生息しているので目に付きにくいが、被害葉を中心に注意深く探せば発見できる。

被害と診断

若齢幼虫は主に葉裏にいて、葉表の表皮を残すように葉裏から食べるので、葉がかすり状に透ける。老熟幼虫になると葉をはじからきれいに食べるようになる。幼虫の体色は各種とも基本的に緑色で、種類によっては独特の斑紋があり、いずれの種も刺針状の体毛をもっている。体長は大きい種のイラガで25~ 30mm、小さい種のムラサキイラガは15mm程度である。蛹になる時に卵型のまゆを作る。まゆは枝の又状になった部分に作られることが多く、硬い石灰質で地色は灰白色、これに種によって固有の黒褐色の不規則な模様ができる。成虫は夜行性で灯火にもよく飛来する。翅の斑紋に特徴があり、図鑑でも容易に種の判別ができる。大型であるイラガは翅の開帳が30~ 35mm、小型であるムラサキイラガは25~ 30mm程度である。
卵は楕円形で長径が1.5mm、 1卵ずつ産む種とまとめて産む種がある。

発生生態

年2回発生が大部分であるが、 1回発生の種類もある。越冬は硬いまゆの中で前蛹で行い、 6月に入る頃から蛹になる。第1回成虫は6月から8月に現れる。夜行性で夜間に交尾し産卵し、昼間はほとんど活動しない。第2回成虫は8月以降に出現する。
成虫は群生しないが発生樹には何匹か寄生している。行動は鈍くあまり動き回らない。

防除方法

殺虫剤には弱いので、防除がされているリンゴやナシ園では被害を受けることはない。防除があまりされないオウトウ、ウメ、クリ、カキあるいは家庭の樹木で発生が見られる。大きくない庭木などでは捕まえてつぶした方が早い。

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