農作物病害虫データベース

根こぶ病(野菜/ハクサイ)

根こぶ病

根こぶ病菌はすべてのアブラナ科植物を侵す。特にハクサイ、キャベツ、ツケナに被害が大きい。

病徴と診断

根が侵される。そのため感染初期には外からはわからないが、病勢がある程度進むと地上部の生育が悪くなり、晴れた日の日中しおれてくる。このような株の根には大小のこぶができている。細根や支根、時には直根にまでこぶが形成される場合があり、一般に直根を侵された場合には被害が大きくなる。被害根はのちに褐色になり、 2次的に寄生する細菌などによって腐敗することが多い。こぶの大きさは大小いろいろあり、ネコブセンチュウの小さなこぶとは異なる。

発病条件

病原菌は変形菌類に属し、ふつうの菌類のような菌糸体をもたない。罹病根のこぶの中に多数の休眠胞子が形成され、こぶが腐敗すると土壌中に放出される。土壌中で発芽して遊走子を生じ、これが土壌の水中を遊泳して根毛に侵入し、変形体が形成される。更に遊走子が形成されて根部皮層に侵入する。その結果皮層内では変形体が増殖する。これに伴って宿主細胞が肥大してこぶを生じる。
休眠体はアブラナ科のない土壌中でも7年以上、時には10年間も残存する。土壌が過湿であると休眠胞子の発芽や遊走子の移動が有利となるために被害が大きくなる。土壌pHは低いと多発する。また感染やこぶの肥大は気温20~ 25℃ で盛んになる。このほか日長が13~ 16時間で多発するとされている。伝染は雨水や土壌の移動などにより行われ、遠隔地へは作業機などに付着した土壌で行われる。

防除方法

1.アブラナ科作物の連作を避け、周囲のアブラナ科雑草を防除する。
2.ハクサイ、キャベツなどには抵抗性品種があるため、利用すると効果的である。
3.土壌pHを6.8程度に矯正して、無病土で育苗したペーパーポット苗を植え付けると防除効果が高い。
4.発病株は早めに抜きとり、こぶが腐敗しないうちに処分する。
5.根こぶ病専用防除剤は、は種または定植前に土壌に均一に散布する。
6.土壌くん蒸薬剤による土壌消毒も効果が高い。

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