農作物病害虫データベース

アブラムシ類(野菜/キャベツ・ダイコン・ハクサイ・他野菜全般)

アブラムシ類

被害と診断

●モモアカアブラムシ
成虫・幼虫が芽や葉裏に群生して吸汁被害を与える。作物が萎ちょうして生育が止まってしまうこともある。またキュウリモザイクウイルスをはじめとする多くのウイルス病を媒介する。ハクサイ、ダイコンに寄生が多く、ナス科をはじめとする様々な野菜に寄生し、100種近い寄主作物が知られる代表的な多食性のアブラムシである。

●ダイコンアブラムシ
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ナタネで発生が多く、ダイコン、ハクサイでは発生しても増殖は多くない。キャベツでは下葉よりも中位葉に発生が多く、葉の重なった部分の葉裏にコロニーをつくる。コロニーはきわめて大きい。ナタネが抽苔したあとの花軸やさやに多発する。蟻質白色粉を分泌するので、多発時は葉の上の朝露がその白色粉によって自濁している。
吸汁害のほかに、ウイルス病を媒介する。体色は暗黄緑色から濃緑食、時に青色を帯びるが、職質白色粉でおおわれているため、外観上は灰白色に見える。

●ニセダイコンアブラムシ
ダイコン、ハクサイ、カブなどで特に発生が多くキャベツ、ブロツコリー、カリフラワーでは発生しても個体数はそれほど多くはならない。葉裏に群生し、特に下葉に多く寄生する。多発した場合は、作物が萎ちょうや黄変することがある。吸汁による害のほかに、キュウリモザイクウイルスの媒介も行う。体色は多くは緑色を帯びた橙黄色で、淡緑褐色、暗緑色の個体もいる。頭部は濃色で暗色のことが多い。わずかに蟻質白色粉でおおわれる。

発生生態

●モモアカアブラムシ
冬寄主のモモ、スモモなどで卵越冬するが、アブラナ科野菜や雑草で産仔しながら越冬するものもある。 4月ごろから発生して6月ごろには発生のピークとなり、その後やや減少して9月に再び多くなる。晩秋になると有翅型が現れて冬寄主に移動する。体色は黄緑色、緑色、赤褐色と多様に変化する。本種の和名は、最初に採取された個体が冬寄主のモモに寄生しており、赤色系の体色であったことに由来する。

●ダイコンアブラムシ
キャベツなどで胎生雌を産みながら越冬する。適温帯がやや低いため、 4月から発生が多くなり、梅雨期までに増カロする。その後は天敵の効果や高温で減少し、秋に再び多くなる。

●ニセダイコンアブラムシ
アブラナ科植物だけに寄生する非移住型のアブラムシである。胎生雌と卵で越冬する。春の発生は少なく、秋になって急に多くなる。高温で晴天の条件が続くと発生が多くなる。

防除方法

ハクサイ、ダイコンなどではシルバーストライプマルチフィルムを利用して播種または定植すると有翅虫の飛来忌避効果が高い。また播種、定植時に粒剤を土壌に施用すると初期密度を低下させることができる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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