農作物病害虫データベース

モンシロチョウ(アオムシ)(野菜/キャベツ・ダイコン・ハクサイ)

モンシロチョウ(アオムシ)

古くからキャベツ、ダイコン、ハクサイなどアプラナ科野菜の重要害虫として知られており、日本中のどこでにでも普通にみられる。成虫は歌にもうたわれており、最も身近な蝶である。幼虫は体の色が緑色をしているため、一般にアオムシと呼ばれている。

被害と診断

孵化幼虫は初め葉裏から表皮を残して葉肉だけを食害するが、成長して大きくなると次第に大きな穴をあけ、大い葉脈のみを残して葉を食いつくすので、多発すると丸坊主になる畑も出現して被害は大きい。
幼苗での被害は大きく、生育が非常に遅れて、時には枯れてしまう場合もある。
特にキャベツを好み、幼虫が春から秋まで長期間にわたって発生するが、春と秋に発生が目立つ。防除を怠ると結球、肥大が悪くなり被害がはなはだしい。
幼虫は体全体が緑色をしており、微毛が密生しており、必ず食害部近くの葉上にみられるのが特徴である。ヨトウガのように結球内部に食入することもなく、大きな移動もしない。虫糞はヨトウガとちがって緑色で大きく、下部の葉上や葉柄にたまっているので、虫糞でもコナガやヨトウガとも区別できる。
成虫は体長20mmほどで、全体が自色で、前翅に2個、後翅に1個の黒斑紋がある。卵は徳利形で高さl mmほどで黄白色、孵化近くなると橙黄色になる。孵化幼虫は2 mm前後であるが、老熟すると30mmに達する。体表には短い毛が密に生えている。蛹は20mmぐらいの帯蛹で、頭頂は突出し、作物上では緑色をしている。その他のものでは灰褐色を呈する。

発生生態

越冬は蛹で、寄主植物体上、塀、垣根、壁、樹木などで行う。 4月ごろから成虫が出現してくるが、初めの成虫はやや黒ずんでいて、夏のものよりやや大きい。秋までに5~ 6回の世代を繰り返す。雌成虫は葉裏に1粒ずつ産卵する。卵は3日ほどで孵化し、春や秋の気候のよいときは約15日ほどで蛹化する。その後秋まで発生を繰り返すが、 5~ 6月の第2回成虫の発生が多い。梅雨明け後は、天敵の働きや夏の高温で一時少なくなり、秋には再び増加して秋まき野菜を加害する。1雌の産卵数は100~ 200粒である。

防除方法

幼虫の加害は春と秋に多いが、発生は成虫の飛来や産卵状況をみることによって判断することができる。発生回数が多く発生する時期も長いので、適期の若齢幼虫期を失しないように防除する。食害が進んでからでは被害を大きくしてしまう。

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