農作物病害虫データベース

キスジノミハムシ(野菜/ダイコン・ハクサイ)

キスジノミハムシ

アプラナ科野菜の重要害虫で、ダイコンでの被害が著しい。成虫は地上部の葉を、幼虫は地下部の根部を加害する。周年栽培が行われている地域では、この被害が問題になっている。加害作物には、他にカブ、ナタネ、ナス、ウリ類などがあげられている。

被害と診断

被害は、葉と根部にみられる。葉は成虫の加害によるもので、葉にl mmほどの丸い食痕が一面にみられる。ダイコンやハクサイの発芽後の子葉に初めて現れて、本葉が伸びてくると加害は移って、被害は増加する。葉が生長すると不規則な裂孔状になる。幼苗期に被害が著しいと、生育が遅れたり、枯死する(根部の被害は、幼虫が根部の表面を食害するために起こるもので、サメ肌状、ナメリ状、孔状などの食痕が傷あととして残る。ダイコン、カブなどの根菜類に発生する。
サメ肌状は、根部の肥大初めごろにはなはだしい加害をうけたときに起こるもので、根部表面が黄褐色になり、表皮が硬化している。ナメリ状の被害は、根部表皮がまだうすいころに幼虫の加害を受け、根の肥大で食痕が拡大されたもので、表面がでこぼこになっている。孔状の食痕は、根部が肥大して表皮が厚くなった時に加害されたあとである。黒褐色の穴が点々とついており、品質低下はまぬがれない。
成虫は体長2 mmほどの甲虫で、全体が黒く翅鞘に1条の曲がった黄白色の条斑がある。後脚がよく発達しており、とび跳ねる。このためにキスジノミハムシの名がある。卵は土中浅く産卵されるので、見かけることはないが、淡黄色楕円形である。幼虫は根部に寄生していて、乳白色の細長いうじ状のもので、体長8 mmほどになる。

発生生態

成虫で越冬する。畑周辺の落葉の下、土塊の間隙、雑草の根元、取り残しの野菜の葉の間などで行う。越冬成虫は4月頃から活動を始め、 5月にはいると産卵が行われる。 1雌の産卵数は150~ 200粒で、作物の根元の土中に産みつける。産卵期間は20~ 50日である。ふ化幼虫は根を食害し、 3令となって地表近くに土まゆを作り蛹化する。年に3~ 5回発生するが、山間高冷地は発生回数は少ない。
卵期間は3~ 5日、お、化幼虫はダイコンで10~ 20日で老熟、蛹期間は3~ 15日と発生時期によって一世代の日数が異なる。発生が多くなるのは6~ 8月で、暖冬の年や6~ 7月が寡雨だとより多くなる。壌土や植壌土を好み、連作も発生を多くする。

防除方法

春や秋のは種は被害が軽いが、発生の多くなる6~8月には種するものは被害が多い。は種時又は定植時に粒剤を処理し、防除する。

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 病害虫図鑑
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.