農作物病害虫データベース

かいよう病(野菜/トマト)

かいよう病

病徴と診断

葉では、初め下葉の周縁部がしおれ、次第に葉縁から巻きがあがり、葉脈間は黄変し、やがて葉全体が褐変枯死する。しかし落葉はせず葉柄とともにたれ下がる。このような状態は下葉から次第に上葉に進む場合が多い。しかし途中の芽かきの傷日からの感染もしばしばあり、この場合には必ずしも下葉からとは限らない。
根から感染したものは、地ぎわ部の茎を切断してみると、維管束が褐変し、さらに髄がかわき気味でボロボロになり、ひどいときは内部が空洞になる。また芽かき作業などの傷口から菌が侵入した場合には摘芽痕の褐変が茎に及び地ぎわ部の茎が正常であっても、上部の茎や枝の維管東、髄に上記と同様の症状を示すことがある。このような茎では、内部に異常がみられても、緑色のままでは褐変は見られないが、茎が変形して曲がったり、ゆがんだりあるいは縦に亀裂が入ったりする。
植物体表面には茎、葉、葉柄、がく、果梗に褐色のやや隆起したコルク状の小斑点が現れる。これは誘引や支柱との接触部に多く出やすい。また果実の表面には、病斑の周囲に白い2~ 3 cmのリング状のくまに囲まれた褐色の中心部をもつ“鳥目状病斑"ができる場合がある。これはかいよう病診断の有力な手がかりである。

発病条件

病原菌は植物病原細菌の中では数少ないグラム陽性の細菌である。伝染は主に種子と土壌による。汚染種子が発芽すると植物体表面で増殖し、傷口や気孔などの自然開口部から感染する。また汚染土壌では根の傷口から感染する。実際の発病は土壌からの感染が多い。発病後は隣接した株に病原細菌が飛散して伝染したり、芽かきなどの作業で傷口から感染する。

防除方法

1.苗床、本圃の土壌を消毒する。支柱等の農業資材の表面にも細菌が生存している恐れがあるので消毒するとよい。
2.薬剤散布は予防的散布とする。
3.芽かきをする際は、発病が疑わしい株は最後に行い、発病株に触れた刃物、手はよく消毒する。
4.連作は避ける。発病株は抜き取り、ほ場に鋤き込まない。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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