農作物病害虫データベース

オオタバコガ(野菜/トマト・レタス)

オオタバコガ

本種の近縁種であるタバコガとは幼虫時代は外見上の区別がほとんどできない。したがって、これまで両種はしばしば混同されてきた。

被害と診断

被害様相は、タバコガと同様である。若齢幼虫は新芽や葉を加害し、中齢期以降はトマト、ピーマン、ナスなどでは果実内に、レタスでは結球葉内部に、カーネーションでは蕾に食入する。食害部付近には虫糞が落ちている。

発生生態

本種は我が国では南方地域に分布しているとされてきたが、近年、西日本、東日本地域でも発生が確認されている。年間の発生世代数は2~ 3世代である。暖地では蛹で越冬して、6月ごろから羽化してくる。県内では露地越冬は困難とされ、暖地からの飛来によるものと考えられる。世代を経るごとに発生量は増し、 9月ごろに被害のピークを迎える。卵は植物体上に1卵ずつ産みつけられ、 2~ 4日で幼虫が孵化する。孵化幼虫は若齢期は植物体上にとどまり食害を加える。中齢期以降は植物体内に食入する。果菜類では果実内に食入し、内部の未熱種子を摂食し、つぎつぎと果実を移動して加害していく。成熟幼虫は植物体内から脱出して地上におり、土中に入って蛹化する。 トウモロコシを餌として飼育した場合、卵から成虫になるまでの1世代に要する期間は35日とされている。

防除方法

幼虫が果実、結球部に食入してしまうと防除が困難なため孵化直後か被害をみつけ次第すぐに防除する。果菜類では収穫後、作物残澄を焼却することが望ましい。回場を見回り、新たな食害痕や虫糞を見つけたらその付近に必ず幼虫がいるので注意深く観察し捕殺する。また、被害果の早期摘果と処分は以降の発生を抑えるために重要である。本種は移動能力が大きいので、突発的に発生することがあり、知らぬ間に大発生していることがある。発生の早期発見が肝要である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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