農作物病害虫データベース

オオニジュウヤホシテントウ(野菜/ジャガイモ・トマト・ナス)

オオニジュウヤホシテントウ

テントウムシダマシといわれるものは、年平均気温14℃ の等温線を境界に、北方にすむオオニジュウヤホシテントウと、南方にすむニジュウヤホシテントウが含まれる。ジャガイモ、ナス、 トマトなどのナス科作物の害虫である。

被害と診断

両種の成虫、幼虫が主として葉の裏側から加害し、太い短線を並べたように表皮を残して葉肉を食害する。食害した直後のその部分は透明であるが、日がたつにつれて褐変し、その後は枯れてぬけおちる。多発すると、葉は網目状になり枯れてしまうので、株全体が褐変する。このようになると生育が遅れ、開花や果実の肥大にも悪影響を与える。
ナスでは、果実をも加害し、葉と同じように食痕をつけて果実表面を食害する。時には浅く穴をあけたりする。幼果のころに被害をうけると、食痕のところが褐色になって残り、コルク化する。これらの被害部は、独特の食痕をつくるので、他の害虫類の被害と容易に区別でき、発生を確認することが出来る。成虫は半球形で甲虫で、名の通り翅に28個の黒い波紋がある。大きさは、オオニジュウヤホシテントウが約7 mm、ニジュウヤホシテントウが約6 mmほどでやや小さい。卵は黄色い棒状のもので、葉裏にかためて産卵されている。
幼虫は、前者は体の色が黄色でやや大きく8~ 9 mm、後者は体の色は自く7~ 8 mmほどの体長となる。両種とも黒っぽい刺がはえている。

発生生態

両種は年平均気温によってすみわけており、その生態はほぼにかよっている。
オオニジュウヤホシテントウは、年1~ 2回の発生をし、越冬成虫は落葉の下や建物のすき間などで過ごし、 4月ころから越冬場所より脱出して、新芽が出てくると集まり加害する。交尾した雌成虫は、20卵ほどを1卵塊として葉裏に産卵する。成虫の寿命は長く、ふ化した幼虫とともに食害する。幼虫は8~ 9 mmほどの柔らかい刺状のものがあるタワシ状の虫である。老熟すると尾端を固定して、蛹化する。新成虫は6~ 7月に出現する。新成虫はきわめて雑食性で、多くの作物を加害する。10月にはいると、越冬場所に移動する。
ニジュウヤホシテントウは、年2回の発生である。越冬した成虫は、 4月ころから野外に現れる。第1回の成虫は6~ 7月、第2回成虫は8~ 9月に発生する。

防除方法

防除は幼虫のふ化最盛期をねらって行う。平坦地では6月中旬ころ、山間地では6月下旬ころが適期である。成虫、幼虫とも葉裏で加害しているので、葉裏に十分散布する。

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