農作物病害虫データベース

ワタアブラムシ(野菜/キュウリ・スイカ)

ワタアブラムシ

アプラムシの種類は多く、その中でもワタアブラムシは最も著名な害虫として知られ、広く分布している。古くはワタの害虫であったのでこの名がある。
ウリ科、ナス科、その他の野菜、花き、雑草と、非常に多種類の植物に寄生し、多食性の種として有名になった。

被害と診断

成虫、幼虫とも新芽や新葉の裏に寄生して群生し、吸汁加害する。キュウリなどではきわめて普通に発生する種類で、幼苗期に新葉が寄生を受けると、新葉は小さく縮れて丸くなり、つるの伸長が止まり、生育への影響が著しい。4ヽさな苗では生育が遅れ、枯死することもある。つるの先端部は縮れた葉がだんご状になって、花つきも悪くなる。
生育が進んでからは、中位葉の葉裏に成虫、幼虫が群生し、下葉が排泄する甘露で汚れ、スス病が併発して葉や果実を黒く汚す。多発すると草勢が衰えて、果実の収量も低下する。寄生は蕾や花にも及ぶ。
吸汁害の被害も大きいが、キュウリモザイクウイルスなどを媒介して、キュウリに致命的な被害を与えることも多い。普通、葉裏に群生しているワタアブラムシは、無翅虫(移動力は小さいが繁殖力が大きい)で体色は黄色、橙黄色、緑色、濃緑色からほとんど黒色にみえるまでいろいろ変化がある。数は少ないが有翅虫(移動力は大きいが繁殖力が小さい)もいる。体色は黄緑~青緑色である。

発生生態

ワタアブラムシは移住型アブラムシで、冬寄生は主としてムクゲで、枝に卵の状態で越冬する。クロウメモドキ、ザクロでも越冬するようである。また、キク、イヌノフグリなどで雌虫で越冬する場合もある。 5月中旬ごろから発生が多くなり、ウリ類などでは梅雨あけとともに増加して、 9月末まで続く。秋になると、有翅虫が出現して再びムクゲに移動する。

防除方法

有翅アプラムシは色彩反応がはっきりしており、自色や銀色に強い忌避作用を示すため、シルバーストライブフィルムをマルチする。黄色のネットはアブラムシの飛来を多くするので使用を避ける。
定植時に粒剤を施用する。粒剤の施用にあたって、直まきのものは種子の周囲に散布し覆土する。移植のものは、根に接触しないようにする。
生育時は、発生初期の葉うらにていねいに散布する。

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