農作物病害虫データベース

うどんこ病(野菜/メロン)

うどんこ病

うり類のうどんこ病は、これらの作物を栽培すれば必ず発生するといっていいほどで、きわめて普通に発生する病害である。発生しても葉が腐敗するなどの被害はなく、決定的な被害になることは少ないが、発生が激しいと葉の同化能力を減退させ、収量や品質を低下させるとともに、株の寿命を短くしてしまう結果となる。防除を誤ると意外に大きい被害を受けるので、十分注意が必要である。

病徴と診断

新しく伸びた先端の若い葉から発生することはなく、つる元の古い成葉から発生し、順次上の葉に発生が及んでゆくのが普通である。激しく発生すると葉柄や茎にも発生するが、普通は葉に発生する。はじめ葉に点々と白い小さい病斑ができる。やがて白い部分が拡大して大きい斑点となり、さらに進むと葉の全体がうどんこを振りかけたように真白くなる。白いものは菌糸と分生胞子で、これが飛散して伝染源となる。最後になると真白かったものが次第に灰褐色になり汚れたようにみえ、葉が固くなって破れやすくなる。秋になると、病斑の上に小さい黒い点のような子のう殻が形成されることがあるが、これは稀れである。

発病条件

病原菌は寄生性の差異により12系統に類別できる。キュウリ、メロン、カボチャのうどんこ病菌は同一系統の菌であり、それ以外にも病原菌はコスモス、ホウセンカなどの草花や、スズメウリ、エノキグサなどの雑草にも病原性を示し、それぞれ伝染源になる。病原菌は絶対寄生菌で、菌体は葉の表面に存在する。多くの分生胞子を形成し、風で飛んで次々と伝染するので短期で激発することが多い。施設などでは周年ウリ類が作られると、分生胞子により次々と伝染が繰り返される。比較的高温で、やや乾燥条件のもとで発生が多い。伝染は分生胞子による伝染がほとんどだが、雑草をはじめ宿主となる他作物、被害残渣とともに越年した子のう殻等が翌年の伝染源にもなる。また多肥栽培は、植物体が軟弱になり発病しやすくなる。

防除方法

1.植物体表面に菌体が存在するため薬剤による防除効果が一般に高いが、多発生してからは防除困難となるので発病初期から薬剤散布する。
2.薬剤によっては耐性菌の発達する恐れがあるので作用性の異なる薬剤をローテーション使用する。
3.多肥栽培しない。

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