農作物病害虫データベース

苗立枯細菌病(普通作物/イネ)

苗立枯細菌病

1986年に報告された新しい細菌性病害である。千葉県で1980年前後から発生しており、その後、全国的に発生が認められている。長野県では1996年に発生を確認した。

病徴と診断

本病は籾には症状を現さず、育苗期の苗にのみ発生する。もみ枯細菌病の苗腐敗症と症状が非常に似ており、特に発生初期においては識別は困難である。しかし、発生後期にはいくつかの相違点があり、もみ枯細菌病では苗が褐色になり腐敗し苗の芯部が容易に引き抜けるのに対し、本病による苗はしおれ、赤茶色に乾いた感じで枯れる。また、芯部は腐敗せず容易には引き抜けない。罹病苗の籾を注意深く観察すると赤い結晶が付着していることがある。また、被害箱を放置しておくと、もみ枯細菌病では様々なカビの発生がみられるが、本病では発生しないか、発生しても青緑色のカビ(トリコデルマ属菌)の場合が多い。これは本菌が強い抗菌力を有する「トロポロン」を生産するためである。

発病条件

保菌種子を播種することで発生する。発病適温が30~ 34℃ と高いため、催芽~緑化に至る高温管理で発病が助長される。また、多潅水で発病が著しく助長される。

防除方法

種子伝染性病害であるため、無病種子を用いることが重要であるが、外観からは保菌種子の判別ができないので、もみ枯細菌病に準じ、育苗管理および薬剤防除を実施する。

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