農作物病害虫データベース

紋枯病(普通作物/イネ)

紋枯病

紋枯病は高温性の病害であり、西南暖地においては最重要病害である。長野県でも近年発生が増加傾向にある。

病徴と診断

主に葉鞘に発生するが、多発すると葉身や穂にも発生する。イネ株の水際の葉鞘部に初め灰白色水浸状の病斑ができ、古くなると周縁部が暗褐色で中央部が灰白色に変わり、楕円あるいは長楕円形の特有な病斑を作る。病斑は順次、上位葉鞘を侵し、激しく発病すると株全体が枯れ上がって枯死し、また、倒伏しやすくなる。 9月になるころから病斑上に茶褐色で大きさ2~ 3 mmの菌核を形成するので診断のよりどころとなる。

発病条件

前年の病斑上に形成された菌核が土中で越冬し、この菌核が代かき時に水面に浮上してイネの株元に付着する。菌核は平均気温がほぼ22℃ となる6月下旬~ 7月上旬ごろにイネ体に侵入して発生する。その後逐次発病株や発病茎が増加し発生面積を拡大し(水平進展)、 7月中旬以降になると株元の病斑は順次上位葉鞘へ進展する(垂直進展)。病勢の進展は気温、湿度、イネの抵抗力に大きく影響され、高温で雨の多い年、またイネが過繁茂であるほど多発する。被害は発病株が多いほど、また病斑が上位に進展しているほど大きく、全体が止葉まで発病した場合には20~30%程度減収する。

防除方法

1.多発地では短梓品種、早生品種を避ける。多窒素は過繁茂となるので避ける。
2.薬剤防除は病勢進展初期~出穂期にかけて粉剤または液剤を茎葉散布する。または、粒剤を出穂10~ 30日前に湛水散布する。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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