農作物病害虫データベース

白葉枯病(普通作物/イネ)

白葉枯病

白葉枯病は細菌によって起こる病害で、全国的に発生が減少している。長野県では過去に県南部で局地的に発生した。

病徴と診断

苗代や本田初期から発病することもあるが、通常は穂ばらみ期ごろから目立つようになる。主に葉に発病するが、激しいときは葉輸や籾にも発生する。葉縁部に黄色~橙黄色浸潤状の波形病斑をつくり、古くなると白色~灰白色となって健全部との境は褐色を帯びる。発病が激しい時は葉全体が灰白色となって枯死し、その水田を遠望すれば全面灰白色を呈する。罹病葉の縁には白濁した水滴を生じ、日中乾くと黄色~黄褐色の塊となる。これは病原細菌が水孔から噴出した塊で粘液塊と呼ばれ本病診断の目安の一つとなる。

発病条件

病原細菌は主に水路などに自生するサヤヌカグサなどイネ科雑草の地下茎や根圏で越冬し、春になると増殖して潅漑水によって運ばれ、水田のイネに達して、葉縁部にある水孔や傷口から侵入し、発病に至る。イネが浸冠水したり、台風などで傷つけられたりすると多発するのは、病原細菌が侵入しやすいためである。強風、多雨、日照不足、濃霧などは発病を助長する。被害は発生時期の早いものほど、また程度の激しいものほど大きく、ひどいものは20~ 30%程度の減収となるが、最近は箱育苗となって幼苗時の感染が激減し、また、基盤整備が進んで中間寄生雑草が減少したことや、浸冠水することが減少したことなどにより、全国的に被害は少なくなっている。

防除方法

1.窒素の多用を避ける。
2.高温多湿、浸冠水、台風などで発病が助長される。
3.穂ばらみ期と出穂期に、粉剤または液剤を散布する。 または出穂30~ 40日前に粒剤を散布する。

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 病害虫図鑑
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.