農作物病害虫データベース

黒葉枯病(野菜/ニンジン)

黒葉枯病

ニンジンの生育初期から末期まで全期間を通して発生し、重要な病害である。

病徴と診断

葉、葉柄、茎などに発生し、根には発生しない。発病初期は褐色~黒褐色で不正形の小さな斑点を生じ、その葉はやや黄変する。その病斑は次第に大きくなり、互いに融合して大型の病斑となる。発病葉は葉縁が上に巻きこみ、病斑の拡大とともに枯死する。発病株では根の肥大が悪くなる。葉柄に発病した場合には、ややくぼんだ病斑をつくる。また湿度の高い時には、病斑上に黒色のかびを生ずる。採種用の株で特に発病しやすい。茎、花梗、小花梗などに黒色のくばんだ病斑を生じ、種子にも寄生する。茎などに発病し病勢が激しい場合には、その部分から折れやすく、種子の稔実が悪くなる。

発病条件

病原菌は不完全菌類に属するかびの一種で分生胞子のみつくる。分生胞子は主に夜間形成され、日中、特に晴天の時に飛散し、降雨のあった数日後に飛散量が多い傾向がみられる。本病菌の発育および発病の適温は28℃ 前後あり、15℃ 以下と35℃以上ではほとんど発病しない。
本菌は、菌糸や分生胞子の形で、被害植物について長期間生存し、また種子にも付着し、種子伝染する。なお、種子に付着した菌により、発芽障害や苗立枯れを起こすこともある。
ほ場での発病は、ニンジンの生育ステージと関係が深く、根の大りが旺盛となる発芽60~ 90日ごろが発生の最も多い時期である。

防除方法

1.肥料切れにならないように注意する。
2.適度な潅水により干ばつを防ぐ。
3.8月ころから発生するので初発を見たら薬剤散布を行う。

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