タネバエ(野菜/タマネギ)

被害と診断
タマネギやネギに発生し、定植直後の幼苗の地下部の根部基部に食入するので、葉はじおれてやがて枯死する。被害株を掘り上げてみると加害された部分が腐敗し、その中に食害中の幼虫をみることができる。
ウリ類やマメ類のは種した種子を食害する。ハクサイの結球部、ダイコンを加害したこともあり、雑食性の害虫である。
発生生態
各形態で越冬するが、寒地では蛹となる。成虫は春から秋まで周年発生するが、最も多いのは5~ 6月である。成虫は5~ 6 mmのハエで、行動は活発、鶏糞やたい肥などによく集まり。湿ったところに飛来し、土塊のすき間に産卵する。幼虫は有機質や幼苗などを食害し発育する。
防除方法
致命的な被害を受けるので、ネギ類では植溝に薬剤を散布して植え付ける。有機質は成虫を誘引するので早く施用し、耕うんしてすきこんでおくことが大切である。