農作物病害虫データベース

マルアワフキ(普通作物/イネ)

マルアワフキ

標高の高い地域や谷間に発生が多く、発生地域はドロオイムシの常発地と重なる。病害や原因不明の葉枯れとして扱われやすい。

被害と診断

成虫が葉から吸汁する。加害部には小さな斑点が残り、始め赤褐色で後に暗褐色に変色する。遠目にはいもち病の病斑に似るが、吸汁痕の方が斑点が細かい。寄生が多いと変色部が拡大し、さらに加害が進むと被害部は灰色に枯れて縦に巻く。変色部は葉の全面に現れる場合より、左右どちらか片側に出る場合が多い。被害は畦畔際に集中する。多発して葉枯れ症状が出ても株が枯死することはない。
成虫の体長は8~ 9 mm。体形は長楕円形で、背中が盛り上がっている。体色は淡褐色で、翅の黒紋は変化に富む。成虫はイネ葉に寄生し、近づくと葉裏に隠れたり跳ねて逃げる。類似した害虫がいないので、成虫さえ発見できれば識別は容易である。

発生生態

詳しい発生生態は不明。 1年1回発生、成虫越冬と考えられる。幼虫は5月下旬頃から発生し、畦畔や法面、休耕田のヨモギやススキなどの茎に、白い泡の巣を作って寄生する。成虫は6月中旬頃から発生し、水田内に移動してイネ葉に寄生する。
7月中旬頃には水田外に移動する。

防除方法

1.幼虫の発生源となる水田周辺の雑草を刈り取る。
2.殺虫剤には弱く、イネドロオイムシとの同時防除で対処できる。また、防除は畦畔際のみでよい。

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 病害虫図鑑
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.