農作物病害虫データベース

イネカラバエ(普通作物/イネ)

イネカラバエ

出穂後に被害に気付くがもう手遅れで、思わぬ被害を被ることがある。和名はイネキモグリバエ。

被害と診断

幼虫は茎内に生息し、抽出前の葉や穂籾を加害する。抽出後に葉は傷葉になるが実害には至らず、穂や籾への加害が実害に結びつく。籾の被害は2回発生地帯では第1世代幼虫(7月中旬~ 8月)が、 3回発生地帯では第2世代幼虫(7月下旬~ 8月)が引き起こす。被害籾は外側からかじられ、穂はぼろぼろになる。スズメやヒメクサキリの被害と異なり、被害穂には不完全な籾が多数着生している。

発生生態

1年2回発生が主体で、標高の高い地域を除く長野市以北では3回発生。一部混発する地域もある。幼虫はスズメノテッポウなどイネ科雑草の葉鞘内で越冬する。成虫は体長3~ 4mmの黄色い綺麗なハエで、イネ葉や茎に細長い白色の卵を1粒づつ産下する。ふ化幼虫は葉耳から茎内に入る。成長した幼虫は体長8 mm程度の白いウジで、尾端が2つに別れている。葉鞘先端付近の内側で蛹になる。被害株の葉を茎から剥がすと、葉鞘の内側に蛹や羽化殻が付着している場合がある。

防除方法

1.耐虫性品種を栽培する。
2.薬剤の散布適期は2回発生地帯では6月中旬~ 7月上旬(第1回成虫産卵盛期)、 3回発生地帯では7月中旬(第2回成虫羽化盛期)である。粉剤は茎内に食入した幼虫には効果がないため、粒剤の方が適期に幅があり利用しやすい。

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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