農作物病害虫データベース

スリップス類(花/キク)

スリップス類

キクの葉にはネギアザミウマがみられて、被害も大きい。花には、 ミカンキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ、ハナアザミウマ、コスモスアザミウマ、マメハナアザミウマ、チャノキイロアザミウマなど10数種のアザミウマが寄生する。これらは広食性で、様々な作物や雑草に寄生しているものが飛来してくる。開花時に花に寄生すると花弁の損傷が著しい。

被害と診断

葉や花に寄生する。葉裏に淡黄色から黒褐色の細長い微小な虫が葉脈に沿って寄生していて、吸汁加害する。被害葉は表面から見ると白いかすり状の小斑点が認められ、葉脈に沿って現れることが多い。
花では、中心部に潜り込み、花弁の付け根付近に寄生するものが多い。花弁に褐色の小斑点が生したり、吸汁痕から花腐れの原因ともなる。夏ギクに多く、明色系の花弁では被害部が褐変し、暗色系の花弁では脱色する。

発生生態

ネギアザミウマは体長1.5mmぐらいの小さな虫でやや灰色がかった黄色でくし状の翅を持っている。幼虫は淡黄色で形は成虫を小さくしたものだが、翅を持たない。成虫で越冬し、加害作物に飛来して繁殖する。雌のみで単為生殖する。卵は1卵ずつ植物体の表皮下に産み込まれる。 1雌当たりの産卵数は30卵程度である。卵期間は5~ 10日、幼虫期間は約9日、蛹期間は約4日である。 1年に5~ 6回ほど世代を繰り返す。

防除方法

黄色粘着板や青色粘着板などを利用してスリップスの発生状況を把握するとよい。収穫しなかった花がらが発生源になりやすいので、摘み取り処分する。周辺雑草に寄生しているので、圃場内外の除草等圃場衛生に努める。

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