花腐菌核病(花/リンドウ)

病徴と診断
花や茎に発生する。花では初め花弁の基部が侵されて灰褐色となる。病斑が花弁に広がり、ひどくなると枯死する。病勢が進むと茎が侵され、上部から下部へと白色病斑が拡大していき、ひどくなると茎全体が枯れる。発病後に花弁基部の内部や茎の表皮と木質部の間に黒褐色の偏平でアズキ大か、それよりやや小さめの菌核を形成する。
発病条件
病原菌は子のう菌類の一種であるが、発生生態は不明な点が多い。被害組織上に形成された菌核の形で越冬すると考えられ、翌春、菌核上に子のう盤を形成する。ここから子のう胞子を飛散してまん延する。開花時期に低温になると発生が多くなる。
防除方法
1.被害茎葉は取り除き、処分する。また被害株は菌核形成前に抜き取り、処分する。
2.着らい期から薬剤を散布して防除する。