ウイルス病(花/キク)

病徴と診断
現在キクに発生するウイルスは3種と考えられている。葉に濃淡のモザイクが現れたり、輪紋や黄色斑、萎縮、葉脈の透化などが生じる。また花では花弁の乱れ、斑入、奇形を生じるなど症状は一様でない。病徴は病原ウイルスの違いだけでなく、品種の違い、温度や光などの環境条件によっても大きく異なる。
発病条件
病原ウイルスはキク微斑ウイルス(TAV)、キクBウイルス(CVB)、及びキュウリモザイクウイルス(CMV)である。いずれのウイルスも汁液伝染し、アブラムシによって非永続的に伝染する。
防除方法
1.ウイルスフリー株を植え付ける。
2.アブラムシの防除を行う。
3.作業時に接触伝染しないよう気をつけるとともに、作業中に使用した農具は熱湯消毒を行うとよい。